Sep 10

ガビン

これは後退ではない。よ。

マンガマンガマンガマンガ。子供の頃から続いている習慣といえばだいたい毎日なにか食べるということと2日に1回は絶対寝るということとあとは空気を吸ったり吸ったり吸ったり吐いたりするくらいで、あとは趣味で心臓をどくどく動かしている程度だが、実のところ毎日マンガを読んでいる。
これはボクの実家がまじめやという名前のふざけたスーパーだったのですべての週刊マンガがタダで読める(しかも読んだ後、売っていた。ひどい話である)ことから始まるわけですが、えーと、その後、おそらく一週間まるまるマンガ雑誌を読まなかったことはないだろうなあ、物心ついたころから、マンガを読まなかった週はない、と、思う。あ、あるな、海外に一ヶ月くらいいったときとか。あれ〜? そうなると話の前提がおかしくなってしまうきらいはあるが、とにかく半生のほとんどをマンガと供に歩いてきたといえよう。
で、いま僕は人生で初めて「マンガ雑誌を読むこと」を止めようと思ったりしているわけです。なんでかいうとあまりに最近忙しくて、マンガを読んでいるときあー早くはやくはやく読まなくては!とか焦りつつ読んでたりして、こういう読者ってどーなんだー? とか思ったりするってのがある。明らかに「自分はよい読者ではない」と思いつつ読むことはなかなかツライことだったりするのです。
あとね。
自宅の本棚に並ぶ単行本を見て、なんだかげっそりしたところもあります。
というのも本棚に並んでいるマンガ単行本というのは、雑誌で読んでいないものたちなわけですよね。ものすごく好きなマンガは雑誌を購入して掲載時に読んでいるわけですから、買うのは掲載時に読んでいないもの、すなわち僕にとっての2軍的な位置づけのものであるわけですわ。
これがなー、目に付くところにならんでいるとー、気が滅入る、って書こうと思ったけど、よく考えるとそうでもないな。どっちかゆーと、一番好きなタイプのマンガ本が手近になくて、いざというとき困ったりするのがいやなのかも。でもアマゾンで翌日届くから、実はそうでもなかったりして。
ま、とにかく、理由に事欠かないですよ。マンガをそろそろ読み止めるには、理由に事欠かない。
でもね。
でもー、単行本で読むってのは、好きな本なわけですよ。
一方雑誌のほうは、好ましくないマンガも載っていて、読むものがないときに、うっかり読んだりするわけですよね。こっちだな、問題は。
ずーっと買っているマンガ雑誌で、絵がキモいとかそういう理由でずーっと読んでないマンガがあったりします。だけど、ヒマすぎる電車の中とかでうっかり読んで、うっかり面白がって、すっかり好きになってしまったりもするわけです。ここ大事。そう、好きでないものを好きになるかもしれない機会としてマンガ雑誌読んでいるのだなー。
だいたいお気に入りに囲まれた生活とか絶対にしくないわけで、気に入らないもの、好きになれそうもないもの、を、好きになってしまう瞬間ほど面白いことはないわけですよ。だって昨日までの自分とさようなら今日からのわたくしにこんにちわという瞬間なのですからー。
そう思うと、マンガ雑誌を読むことを止めるのは、たいへん勇気の必要なことであーる。
でもでもでも、他ジャンル、たとえば小説とかね、音楽とか、そーゆーシーンにおいても、日々そういう「嫌いだろうけど好きになるかもしれない可能性」を捨てて生活しているわけで、マンガ雑誌をおいかけなくても、ほかのジャンルの出会いの可能性と肩を並べただけであって、たいしたいことじゃない気がする。
と、いうか、そうして出会ったマンガたちにさえまともに向き合ってないのですよ。あまりに急ぎ足で通り過ぎておる。

まー、そんなわけでマンガ週刊誌を読むのをやめるぞ!
と決意したんです。
ただ決意の前に、いちおー今のシーンがどんな感じか確かめておこう!とも思いまして、結局のところ、ここ数年の中で一番マンガ雑誌を買ったり読んだりしてるんだけど悪い?

投稿者 ガビン : 03:17 | トラックバック (0)

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